北北東の風 Blog

独自予報への道 その1

独自予報を作るまでの道のり

毎日、気象庁を始め、民間気象会社各社が予報を出している中で、独自の予報を出すことに意味はあまり無いですが。。。それでも、自分で、自分の予報を作り、予報士としてのアイデンティティを確保しようという試み。

しかも、予報業務許可を取らなけれな、やる意味は、殆ど無い。とってもいいけど。そんな中で、予報はどうできているのかを、気象庁の資料によらず組み立ててみたいと思います。

なぜやるのか

今の気象予報士に求められている能力、すなわち、予報士試験の内容ですが、それは、気象に対する物理学的な理解は当たりまえですが、試験内容の大半は、気象庁の予報の仕組みの理解と、気象庁が出す資料の読解力を問う物になっています。

つまり、気象庁ありきなのです(まぁ、当たり前ですけどね)。しかし、世の中には、気象機関と言われるものはおおくあり、その中でも、先進各国の現業機関は独自に資料を作り、独自に予報を出しているわけです。(独自に数値予報モデルを作っている機関としては、NCEP、JMA、ECMWFなどがある)

自分が出したい予報に適合したモデルを作り、予報を組み立てるというのは、一流気象機関として当たり前なのです。そこに挑戦したいという思いからです。

じぶんが、知る限り、1からモデルを構築している民間気象会社は1社ほど存在しています。たいてい、独自モデルと言いながら核となる部分は、UCAR/NCEPが開発している、WRFをチューニングしていたりするわけですが、そこは、何を思ったか、1から作って、東北地方の予報をやっているようです。

さすがに、学生時代モデラーとして研究していましたが、1から作成するのは辛いということで、WRFを使っていきたいと思います。本当は、1から作りたいのですが、本業でもなく趣味でやるには、荷が重すぎます。興味が持続するのかという点で。

数値予報モデル

世の中には数値予報モデルと言われるものが存在しています。前述のWRFを始め、気象庁のJMA/MRI-NHM、ECMWF(ヨーロッパ中長期予報センター)、UKMO(イギリス気象局)、GFS(NCEP)のがあります。また、大学で開発している物もあります。国内だと、CReSSという物があります。それぞれ特徴があり、使いドコロが違ったりします。

Web上で情報が入手しやすい、モデルそのものが簡単に手に入るという点で、WRFを使うことにしました。

WRF

次世代メソスケールモデルとして開発された、WRFですが、現在、グローバルモデルとして使われていたり、気候予測に使われていたりと本来の開発から離れて、多種多様な使われ方をしています。広い範囲にも、狭い範囲にも、短時間も長時間も、適用範囲が広い。これは、気象数値予報のオープンソース的な考え方にしたがって、開発されたことが大きいでしょう。そんな中で、広く多くの人にも使われているわけで、必然的に情報が公開され、さらに発展していく、また、活発に開発もされているという、素晴らしいモデルです。

最近は、計算機資源が安くなったこともあり、個人でも十分に走らせることができます。月数千円で走らせています。

というわけで、次回以降実際の開発に進んでいきたいと思います。