北北東の風 Blog

2015/03/14 RJOA(広島空港)の着陸失敗

2014年4月15日午後8時ごろに広島空港に着陸しようとした航空機が着陸に失敗し、けが人を出す事故が起きました。事故の詳しい原因などは、航空事故調査委員会が調査し、発表すると思うのでそれを待ちます。

14日は上空に強い寒気(寒冷渦)が西日本を通過中だったこともあり、気象状況をまとめて見ようと思います。

新聞社の報道によれば、「広島地方気象台によると、事故があった午後8時ごろは雨がふり、広島空港周辺で霧がかかっていた可能性が高いという。」(朝日新聞http://www.asahi.com/articles/ASH4G7HWQH4GPTIL04P.html 4/15閲覧)とのことです。ここで、空港での観測の結果である、METAR報で確認してみます。

総観スケール

速報天気図 4/14 21:00 SASP 201504142100I

500hPa天気図(AUPQ35より) 4/14 21:00
500hPa

九州に上空の寒冷渦に対応する低気圧があって、東進している状況です。この時期上空5500m(500hPa)の西日本はおよそ−10度程度ですが、この日は中心付近が−24度以下という寒気が東進しています。これは、寒冷渦と呼ばれるもので、渦の中心から見た時に、南東象限で激しい気象現象をもたらすことが知られています。ちょうど、この日西日本は、南東に位置していました。

飛行場観測

4/14 19:00

RJOA 141000Z 31006KT 3000 SHRA PRFG BR FEW000 BKN012 BKN020 09/07 Q1006 RMK 1ST000 5CU012 6CU020 A2972 MOD TURB OBS AT 0935Z FROM CLOVE TO AMURO BTN 17000FT AND 13000FT INC B738 FG BANK SE-S=  

4/14 19:15

RJOA 141015Z 28005KT 4000 -SHRA PRFG BR FEW000 SCT012 BKN020 09/08 Q1006 RMK 1ST000 4CU012 6CU020 A2971 FG BANK SE-S=  

4/14 20:00

RJOA 141100Z VRB02KT 6000 -SHRA PRFG FEW000 SCT012 BKN020 09/08 Q1006 RMK 1ST000 4CU012 5CU020 A2973 FG BANK SE-S=  

4/14 20:08

RJOA 141108Z VRB02KT 4000 R28/0300VP1800D -SHRA PRFG FEW000 SCT005 BKN012 09/08 Q1006 RMK 1ST000 4ST005 6CU012 A2973 1500E FG E-S=  

4/14 20:18

RJOA 141118Z 15003KT 5000 PRFG BR FEW000 SCT005 BKN012 09/09 Q1007 RMK 1ST000 4ST005 6CU012 A2974 FG BANK E-S=  

4/14 20:40

RJOA 141140Z 21003KT 160V270 5000 R28/P1800N PRFG BR FEW000 SCT003 BKN005 08/08 Q1007 RMK 1ST000 4ST003 5ST005 A2974  

広島空港は通常1時間に1回の観測です。00分以外に発表されたものは何らかの現象に大きな変化が起こった時に発表されています。(例えば20:40の発表では、前回の発表から風向が60度変化しています)

20:08の発表ではそんなに大きな変化は認められません。たぶん、事故が発生したため、臨時観測を行ったものと推定されます。(事故が起きたことが判明した場合、臨時観測を行うルールになっています。)(追記:その後の報道で、事故は20:05頃だったそうです)

19時台に上空で、タービュランスがあったとの報告があります。また、19時台は北西風が主体だったのが、20時の観測で、弱い風になりその後南風、西風と変化しています。

また、層雲がところどころ接地し、霧を発生させていたようです。

気象状況はあまり良くなかったようです。